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ナショナル ジオグラフィック日本版 2014年11月号

世にも恐ろしい 心を操る寄生体

  • <b>フクロムシの一種</b> <i>Heterosaccus californicus</i><br /><b>クモガニの一種</b> <i>Loxorhynchus grandis</i><br />ほかの生物の体に取りついて、その行動を支配する寄生体。このクモガニの雄はフクロムシに寄生されると雌化し、はさみが発達しなくなる。腹部は雌のように幅広くなり、そこにフクロムシの卵がたくさん入った袋を抱く。やがて卵がかえり、幼生は新たな宿主を求めて散っていく。
  • <b>ハリガネムシの一種</b> <i>Paragordius varius</i><br /><b>ヨーロッパイエコオロギ</b> <i>Acheta domesticus</i><br />ヨーロッパイエコオロギは、体内に寄生したハリガネムシに意思を奪われたあげく、命も失う。コオロギは陸生だが、ハリガネムシの成虫は水中に生息する。そこで宿主の体内から“巣立つ”準備が整うと、ハリガネムシはコオロギの脳を操り、近くの水場に飛び込ませる。コオロギが溺れ死ぬと、その死骸から体長30センチにもなるハリガネムシが出てくる。
  • <b>テントウハラボソコマユバチ</b> <i>Dinocampus coccinellae</i><br /><b>テントウムシの一種</b> <i>Coleomegilla maculata</i><br />テントウハラボソコマユバチの雌はテントウムシを針で刺し、体内に卵を1個産みつける。ふ化した幼虫は宿主の体を内部から貪り、ある段階まで成長すると外に出て、そのテントウムシの脚の間に繭を作る。一方、体内から寄生バチがいなくなったあとも、テントウムシは依然として操られたままで、繭に覆いかぶさるようにして外敵から守っている。なかにはこの不気味な試練に耐えて生き延びるものもいる。
  • <b>鉤頭虫(こうとうちゅう)の一種</b> <i>Pseudocorynosoma Constrictum</i><br /><b>ヨコエビの一種</b> <i>Hyalella azteca</i><br />ヨコエビは湖や池の暗くよどんだ底に生息しているが、鉤頭虫の幼生に寄生されると行動が一変する。幼生が成長すると、暗く安全な水の底を離れて水面へと浮上し、これが命取りとなって、水上で待ち構えるカモなどの水鳥に食べられてしまう。だが寄生する鉤頭虫(ヨコエビの細胞から摂取した色素で体がオレンジ色に染まっているもの)にとっては、これも計画の一環。鉤頭虫は水鳥の内臓の中でしか成虫になれないからだ。
  • <b>リベイロイアの一種</b> <i>Ribeiroia ondatrae</i><br /><b>ウシガエルの一種</b> <i>Lithobates catesbeianus</i><br />扁形動物のリベイロイアは巻き貝の内部で無性生殖し、そこで生まれた幼生はウシガエルのオタマジャクシの皮膚から体内に侵入。脚の付け根の周りに「シスト」と呼ばれる嚢胞をつくる。これによって脚が余計に生えたり、足りなかったり、変形したりしたカエルは、アオサギなどの水鳥にすぐ食べられてしまう。リベイロイアはアオサギの体内で有性生殖を行い、その卵は鳥のふんとともに再び水中に戻り、新たな寄生を繰り返す。
  • <b>アリタケの仲間</b> <i>Ophiocordyceps spp.</i><br /><b>アマゾンアリの一種</b> <i>Dinoponera longipes</i><br />アリタケに寄生されたアリは哀れだ。この寄生体の胞子は、アリの体に付着すると、外骨格を突き破って脳内に侵入。その意思を操ってアリの本来の生息地である森の地面を放棄させ、近くの木に登らせる。体がはち切れるまで寄生体が増殖し、瀕死の状態になったアリは、葉などの表面に自分の体をしっかりと固定する。寄生体はアリの外骨格を突き破って子実体を伸ばし、地上にいるアリの上に胞子を降らせて、新たな寄生のプロセスを始める。
  • <b>アオムシコマユバチ</b> <i>Cotesia glomerata</i><br /><b>オオモンシロチョウ</b> <i>Pieris brassicae</i><br />オオモンシロチョウの幼虫も、テントウムシと同様に寄生バチのボディーガードを務める。アオムシコマユバチの雌が産みつけた数十個の卵は、ふ化するとチョウの幼虫を貪って成長する。そして、まだ生きている宿主をまひさせ、体を食い破って外に出ると、宿主が再び動けるようになるのを待ってその下に小さな繭を作る。チョウの幼虫はそれでもハチを見捨てることなく、糸を吐き出して繭を包み、頭を振って外敵を追い払う。

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