第4回 自然の魅力を伝える翻訳者でありたい

 たとえば、仕事明けに公園のベンチに座っているようなとき、チョウが飛んでくると「お、アオスジアゲハだ」と自然に追おうとする自分がいて、そこに本来の自分を再認識するわけです。

 西表島に行ったとき、やっぱり僕の原点はここだという、すごい安心感を覚えました。

 生き物とのつきあい、生き物好きであるということそれ自体が、僕の人生における居場所、心のよりどころです。理屈抜きで好きだといえるもの、体が自然に反応するものがあるというのは、本当に幸せなことだと思っています。

西表島のミカドアゲハ。撮影=桝太一

(おわり)

桝太一(ます たいち)

1981年千葉県生まれ。日本テレビアナウンサー。東京大学理科二類入学、同大学農学部水圏環境専修卒業。同大学大学院農学生命科学研究科終了後の2006年、日本テレビ入社。「ZIP!」のほか、「全国高等学校クイズ選手権」の総合司会などを務め、「好きな男性アナウンサーランキング」で2012年、2013年と2年連続で1位に選ばれる。著書に『理系アナ桝太一の生物部な毎日』(岩波ジュニア新書)など。


高橋盛男(たかはし もりお)

1957年、新潟県生まれ。フリーランスライター。自動車専門誌の編集を手がけたのちフリーライターに。JR東日本新幹線車内誌「トランヴェール」、プレジデント社「プレジデント」「プレジデントファミリー」などに執筆。