――麻布学園は、進学校として有名な私立の中高一貫校ですが、生物部の話を聞いていると受験勉強一途という感じがしませんね。

 わりと自由な校風でした。制服はありますが、私服OKで校則がない。金髪にピアスをしている生徒や、お昼に出前をとったりする生徒もいましたよ。

 僕がよかったなと思うのは、好きなものを好きといえる学校だったことですね。

――それまでは「好きなものを好き」と言えなかったのですか。

 小学校のころは昆虫が好きでも、それをあまり大っぴらにはいえませんでした。昆虫好きというと変なやつとか、オタクと決めつけられるような風潮がありましたから。

 麻布で、それはありませんでした。良くも悪くも、生徒同士があまり干渉し合わないからでしょうね。変人は変人として市民権が得られるという不思議な学校でした。堂々と生き物好き、昆虫好きといえるだけでも楽でしたね。

(クリックで拡大)

この連載の前回の
記事を見る

この連載の次の
記事を見る