第3回 アサリ漬けの日々と西表島の決断

――大学では、アサリの研究をしていますね。

 アサリの研究は大学院に進んでからで、大学ではアナゴの研究をしていました。

――陸のチョウから海のアナゴに転身?

 別にチョウを捨てたわけではないですよ。大学でもスキューバダイビングサークルの合宿に、捕虫網とチョウ図鑑を持っていっていましたからね。

 要は西表島に行きたい、それだけです。

――しかし、西表島でアナゴの研究をしていたわけではないのでしょう。

 アナゴもアサリも、研究のフィールドは東京湾です。実は、卒論に向けて所属する研究室を選ぶとき、ジャンケンに負けちゃったんですよ。

――ジャンケンで研究室の入室を決めた?

 こういうことなんです。
 大学にオジサンという魚の研究をしている先輩がいました。当時、西表島に大学の研究施設があって、その先輩の研究室ではフィールドワークで西表島に行くと、現地に2週間くらい滞在するというんです。

 何とすばらしい、入室するならここだ! と決めました。ところが、募集枠1名に複数の応募者があったので、恨みっこなしのジャンケンに。僕は負けて第2志望の研究室へ。そこで待っていたのがアナゴの研究でした。

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