第2回 体育会系生物部でチョウを追う

――自然や生き物好きだと自覚した時期やできごとはありますか。

 小学校の高学年のとき、夏休みの自由研究でセミをテーマにしたときに、昆虫は調べれば調べるほどおもしろいと思った覚えがあります。セミの体を絵に描いて、眼にはこんな秘密がある、口にはこんな特徴がというふうに解説したものをつくりました。

 解説は図鑑に書かれたものをまとめただけですが、つくっていて少しも苦痛を感じない。むしろ楽しかったんです。

 ところが、翌年の自由研究では鳥の巣箱を作ったのですが、すっごくつまらなくてため息ばかり。ああ、僕は鳥系ではないなと思いました、そのとき。

――昆虫をじっくり観察するのが好きなんですね。

 それは得意でした。僕はどちらかというと、ひとつのことに集中すると、まわりが見えなくなるタイプなんです。

 両親がよく笑い話で話すのですが、小学校低学年のとき、左手をやけどしたことがありました。好きな本を読むのに夢中で、知らず知らずそばのストーブに手を載せていたのです。母に「何やってるの!」といわれて、初めて気づき「あー! あっちっちぃ」と。

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