第115回 スルタンを虜にしたパレスチナのお菓子

 「アルミーナ」では、もう1つセモリナ粉とココナッツ使ったお菓子「バスボスィ」をいただいた。エジプトの「バスブーサ」(第96回参照)と同様のお菓子でアラブ諸国で人気があるという。ちなみにクナフェも、他のアラブ諸国でもよく食べられるお菓子だ。

 そこで、最後に「パレスチナならではのお菓子ってありますか?」と聞くと、シャディさんは「スノネイエ」というお菓子を教えてくれた。ゆでた麦に砂糖を混ぜ、ドライフルーツや松の実、ココナッツなどのナッツ類、生のザクロなどを合わせたもので、子どもに最初の歯がはえたときの祝い菓子だそう。

 スノネイエで祝福される子どもたちが、1日もはやくイスラエルとパレスチナが共生する新しい時代を謳歌できるよう願わずにはいられない。

「バスボスィ」(左右共)。「アルミーナ」では温かい状態で出てきたが、常温でも食べる。この店のバスボスィは、砂糖の代わりにハチミツを使いゴマのペースト「ハルワ」を使ったクリームが添えてあり(右)、深い味わい
アラブの雰囲気がむんむんの「アルミーナ」の店内。店には「インターネットでもこの風景は出てこないんですだよ」という丘の上から海を眺めた昔のハイファの街の写真が張ってあった。子供のときは、アラブ人が住む地域にリンゴ飴や綿飴、アイスクリームの移動販売車がやってきて、シャディさんはそれがとても楽しみだったという

アルミーナ
住所:東京都千代田区神田多町2-2-3 元気ビルB1F
電話:03-3526-2489
ホームページ:http://www.almina-restaurant.com/

メレンダ千春

海外に行けば、どこを見ずとも行くのはスーパーのおやつ売り場という、激甘から激辛まで味の守備範囲は360度のライター。最初の異国のお菓子との出会いは、アメリカに住む遠い親戚のおじさんが日本を訪れる度にお土産にくれた、キラキラ光る水色の紙でキャンディーのように包装されたチョコレート。ミルクの味が濃くて、おいしかったな~。インパクトのあるおやつを求めて、日々邁進中。