番外編4 ヨウスコウカワイルカの二の舞を防げ

 さて、研究会で語られた様々な背景情報について。本当にこれまで、中国国外ではほとんど知られていなかったことなので、がんばってメモした。

・1950年代には野生のCGSが出荷されていた。その頃は銅仁市から最大で3500キログラムの出荷があった。

・今は、養殖のみ。銅仁市には野生由来の個体が300頭ほどいる。今後、識別用のタグをすべてに入れる。これで少なくとも、野生個体がレストランに卸されるのは防げる。

・野生の個体が捕獲されたと分かったら、基本的には川に返すルール。しかし、1週間後にはまた密漁されている。いたちごっこ。

・現在銅仁市に111の養殖家がいる。

・2013年4月から、新しい法律により、養殖家は持っているCGSの1%を野生復帰用に提供する義務が出来た。しかし、まだ密漁の恐れから執行されていない。保護区ができれば、執行する。

 といった具合だ。

 印象的だったのは、漁政局の管理所長がヨウスコウカワイルカの例を引いて述べたことだ。

「絶滅したハイジー(ヨウスコウカワイルカ)は、『保護のための保護』になってしまった。地元にメリットが感じられずに理解が得られなかった。CGSについては、地元の利益を守りつつ、保護しなければならない。とはいえ、昨年あたりから、オオサンショウウオの肉の価格が半分以下に暴落している。生産者は理由を知っている。出荷のしすぎだ。野生の保護とは別の話だが」