2014年の2月、日本ハンザキ研究所の研究員、田口勇輝さんと一緒に、中国貴州省銅仁市に渡り、チュウゴクオオサンショウウオ(CGS)の調査に加わった。CGSとかJGS(日本のオオサンショウオ)というのは、オオサンショウウオ関係者のあいだで通じる略称だ。

 野生のものがほとんど見つからなくなったCGSを見るためには、養殖場を訪ねなければならない。そのためには監督する漁政局の許可を得なければならず、やや面倒があったもののやっと目的の生き物たちにたどり着くことができたのだった。

 ターゲットは、養殖場の中でも野生由来と分かっているものだ。動物園で管理されているものなら「創設個体」と呼ぶだろう。養殖場でも、野生から来たものは、出荷してはいけないことになっているので、出荷できる「第三世代」(孫の代)を作り出すための創設個体の扱いを受けている。

 最初の養殖場には、対象の個体が3頭いた。最大でも70センチ台くらいで、比較的若いものと思われた。

(以下動画撮影:川端裕人)

 田口さんがまず前に出て、オオサンショウウオの扱いを実演した。頭から首のあたりに手をあてると不思議と動きを止める。これはなにか絶妙なコツがあるらしい。ほかの人がやるとクネクネと回転してしまうのだ。

 そして、まずは観察!

 田口さんと一緒に、ぼくははじめてCGSをじっくりとながめることができた。

「JGS、日本のオオサンショウオとの違いって分かります?」と田口さん。

この連載の前回の
記事を見る

この連載の次の
記事を見る