番外編2 これがチュウゴクオオサンショウウオだ

 所長さんの車の後について、ひたすら走る。それまで、どことなく物見遊山的な気分だったスタッフの表情がきびしくなり、仕事をする人たちの顔になった。

 目的地に到着した時には、1時間半後、つまり午後3時半。銅仁市江口県という地区で、少数民族である土家(トウチャ)族が多いと説明を受けた。

一見、ふつうのビルだが……。(写真クリックで拡大)

 それはそれとして、案内された建物は、ぼくには中国地方都市にある古いビル、というふうにしか見えなかった。建物の上に据えられた丸い看板にくねっとしたオオサンショウウオらしき姿が描かれていなければ、なにがなんだか分からなかっただろう。

 北京のレストランにいたCGS。

 一方、野生の生息地であるはずの川にはいないこと。

 それらの事実関係が、ここですーっと収束する。

 CGSは、高値で取引される食材だ。

 しかし、ワシントン条約でも国際取引が制限される絶滅危惧動物でもある。

 よって、国内流通とはいえ厳しい規制があり、野生個体は出荷できない。ただし、養殖場で飼育した第3世代(野生から連れてきた孫の世代)以降なら、食肉として流通させてよいのだそうだ。

 その結果、なにが起きたかというと……。