第3回 世界遺産の魅力を言葉で伝える語り部に

 でも、バーや行きつけの飲み屋などで、親しいマスターに世界遺産の話を投げかけると、まわりの人がのってくるというのは、けっこうありますよ。

 実は僕、世界遺産の魅力を多くの人に知ってほしいので、興味を持ってもらえるような紹介の仕方というか、語り方にちょっとこだわっているんです。役者ですから、言葉で魅力を伝えたいという気持ちもあって。

――どんな感じですか。私がマスター役をしますから、ちょっとやってみてくださいませんか。

 それでは。
 マスター、砂漠のマンハッタンって知ってる?

バーのマスターに世界遺産の魅力を語る客、という小芝居がはじまりました。この語り口、世界遺産ファンならずとも絶対に惹きこまれます!(写真クリックで拡大)

――マンハッタンはニューヨークでしょう。

 ニューヨークのマンハッタンは200年程度の歴史。ところが、砂漠のマンハッタンは、砂漠のど真ん中に何と1500年の間、存在し続けているんだよ。

 砂漠の中を車で走っていくと、目の前に超高層ビル群が忽然と現れる。その砂漠の街は、500m四方ほどの城壁の中に、200棟ものビルがびっしりと建っている。しかも、それらの建物はすべて土で造られているんだ。

――ええー!でも、土ではもろくて崩れるから、1500年ももたないでしょう。