第2回 落差30mの滝に飛び込んだブラジル旅行

 人生に対して欲張りで、地球に生まれたからには、すべてのおもしろい場所に行ってみたいですし、人間が地球を飛び出している時代ですから、宇宙にも行ってみたい。そんな思いはいつもありますね。

――それは、俳優という仕事とも関連しますか。

 演技ともかかわるメンタリティーだと思います。俳優は、物語がフィクションではあっても、いろいろな人の人生や職業、人間性を再現する職業ですからね。

 たとえば、肉親を亡くした人や殺人者の心理など、僕には経験がないから本当はわからない。でも、その役になれば、リアルに演じなければならない。そのためには、台本に書かれていることばかりではなく、その裏側にある人物像を追究していくことになります。

 僕の世界遺産の楽しみ方にも、似たところがあります。目に見える遺産のすごさだけではなく、その遺産が生まれた背景やこれまでのことを知り、そのストーリーを自分なりに想像して組み上げていくのは、俳優である僕には自然な行為なのかもしれません。

――次回は検定を受けるための勉強をして、鈴木さんが何を得たかをうかがいましょう。

サガルマータ国立公園にて(写真クリックで拡大)

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(つづく)

鈴木亮平(すずき りょうへい)

1983年生まれ。兵庫県出身。東京外国語大学(英語専攻)卒業。2006年に俳優デビュー。ドラマ『花ざかりの君たちへ ~イケメンパラダイス~』(2007年)や朝の連続テレビ小説『花子とアン』、映画『変態仮面』、『ガッチャマン』など多数出演。現在、能年玲奈と共演した映画『ホットロード』、主演を務めた『TOKYO TRIBE』が公開中。初のフォトブック「鼓動」(キネマ旬報社)を発表、話題を集める。鈴木亮平オフィシャルブログ「Neutral」。


高橋盛男(たかはし もりお)

1957年、新潟県生まれ。フリーランスライター。自動車専門誌の編集を手がけたのちフリーライターに。JR東日本新幹線車内誌「トランヴェール」、プレジデント社「プレジデント」「プレジデントファミリー」などに執筆。