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ナショナル ジオグラフィック日本版 2014年10月号

シリーズ 90億人の食 次世代の緑の革命

  • 重要な油糧作物のヒマワリをはじめ、地球上のあらゆる生物の遺伝子のDNAは、アデニン(A)、チミン(T)、シトシン(C)、グアニン(G)という4種類の塩基で構成されている。地球温暖化や人口増加に対処する新品種を開発するため、科学者たちは有用な遺伝子の特定や操作を進めている。
  • 米カンザス州立大学の小麦の種子保管庫で、植物病理学者のビクラム・ギルが抱えているのは、イネ科エギロプス属の植物。約8000年前、中東原産のこの草が別種の草と自然交配し、小麦が生まれた。ギルはこの草の遺伝子を調べ、害虫や暑さ、寒さに強い新品種の開発に役立てている。
  • 液体窒素で凍らせた中東原産のイネ科エギロプス属の植物。
  • 有用な遺伝子を探すため、遺伝子組み換え種子大手のモンサント社が導入した装置。1日に何千個ものトウモロコシの粒から、胚芽を傷つけずに試料を取り出す。試料からDNAを抽出して解析する装置もある。こうした最新技術を駆使して、100万個に数個しかない、害虫や干ばつに強い素質をもった粒を選ぶ。
  • 最新技術を駆使して、100万個に数個しかない、害虫や干ばつに強い素質をもったトウモロコシの粒を選ぶ。
  • 体長3ミリのミカンキジラミが媒介する細菌が米フロリダ州の柑橘(かんきつ)農園で猛威を振るい、実が色づかず苦くなるカンキツグリーニング病が発生中だ。この細菌に耐性のある遺伝子組み換え品種の苗は、同州の9000億円規模の柑橘産業を救えるかもしれない。
  • ミカンキジラミがオレンジの樹液を吸う。体長3ミリのこの虫が媒介する細菌が米フロリダ州の柑橘(かんきつ)農園で猛威を振るい、実が色づかず苦くなるカンキツグリーニング病が発生中だ。
  • シャーレに入っているのは、褐条病(CBSD)ウイルスに耐性をもつ遺伝子組み換えのキャッサバ。2億5000万人がキャッサバを主食とするサハラ砂漠以南のアフリカで、褐条病が広がっている。今年の春から、ウガンダでこの新品種の試験栽培が始まった。
  • フィリピンの国際イネ研究所(IRRI)の試験圃場で青々と育つのは、アジアでコメの収量を倍増させたイネ品種IR8。大豊作で豊かになった農家がオートバイを購入できたことから、ベトナムでは「ホンダ米」として知られている。
  • フィリピンのIRRIで水槽に入っているのは、2週間水没しても枯れないイネの新品種IR64 Sub1。地球温暖化によって海面が上がり、沿岸部では洪水の危険性が高まっている。アジアの低地では、毎年2000万ヘクタールもの稲田が洪水被害を受けるが、新品種はそうした地域の貧しい農家に大きな恩恵をもたらす。
  • <b>未来の課題に対処するイネ</b><br />IRRIで栽培されているイネには、塩水に強い品種(左)や干ばつに強い品種(中)のほか、涼しい朝のうちに受粉する高温に強い品種(右)もある。塩水に強い品種の開発によって、塩分を含んだ広大な土地でも耕作できるようになる。
  • トマトは暑く乾燥した地域で栽培されることが多く、1個につき平均50リットルもの水を必要とする。それより少ない水で栽培できる品種を開発するため、ドナルド・ダンフォース植物科学センターでは、世界屈指の乾燥地、南米のアタカマ砂漠に自生する野生種と交配して品種改良を進めている。
  • <b>小麦の歴史をたどる</b><br />左の写真は、左から順に中東原産の野生種、中東で1万年前に生まれた栽培種ヒトツブコムギ、デュラムコムギ、デュラムコムギとイネ科エギロプス属の草を交配した現代の品種、緑の革命をもたらした丈が低く種子が大きい品種。野生の小麦(右の写真)は、栽培種が枯れてしまう気温でも育ち、研究者に注目されている。

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