3Dプリンタからレタス栽培まで、宇宙で食料調達するNASAの挑戦

 3Dフードプリンタへの投資は、そうした宇宙での食料調達の一環だ。宇宙で暮らす人々は、長い間、同じ人たちと顔を合わせ、同じ景色を眺め、食料も同じ種類のものを食べ続けることになる。3Dフードプリンタはそうした単調な食事にバラエティを与えてくれるだろう。

 NASAは、とれたての新鮮な食べものを宇宙飛行士に提供する方法も模索している。今年、ISSで開始された実験「Veg-01」では、専用に作られた個別の苗床を使い、レタスを育てている。宇宙飛行士たちが6月に収穫した最初のレタスは現在、冷凍保存されているが、追って地上で分析にかけられる予定だ。宇宙レタスが食用に適しているのか、それとも宇宙で育つあいだに、嫌なにおいや毒のようなものが生じているのかは、そのときに判明するだろう。

 いっぽう地上でもカナダ・オンタリオ州にある研究施設で、宇宙で食用植物がもっとも健康かつ効率的に育つ光の波長を探る試験が行われている。人間が長期間、ほかの惑星で暮らすためには欠かすことのできない実験だ。

ISSの「Veggie」稼働実験を、地上で再現実験するケネディ宇宙センターの研究者たち。(Photograph by NASA/Dimitri Gerondidakis)