アメリカの飢餓の実態が浮き彫りに――食料援助の利用者調査2014から

 同調査ではまた、対象者がいかに家計をやりくりしているかも調べており、その結果、多くの人が食料を買うために電気代を支払っていないことがわかった。またバスを使う代わりに歩くことで昼食代を捻出したり、薬や医者代を節約している人もいた。

 このほかパッケージが破れたり、消費期限の切れたものを安く買ったり、また食べ物や飲み物を長く保たせるために水で薄めているとも回答した人もいる。

「われわれが食料を提供している人たちは、日々、食料とそれ以外の基本的な要求とのあいだで、非常に難しい選択を強いられています。基本的な要求とはたとえば、屋根のある場所で眠る、あかりをつける、職場に通う、子どもを学校に送り届けるといったことです。本来なら、世界一裕福な国に暮らしている人たちが頭を悩ませるようなことではありません」とデーリーは語る。

(文=Andrea Stone/訳=北村京子)

イリノイ州イーストセントルイスにあるフードバンク。「最後の晩餐」の絵の下に、パンなどの食品が並ぶ。こうした食料支援プログラムを利用する人の中には、1200万人の子ども、700万人の高齢者のほか、多数のワーキングプア、軍人の家族、失業者、大学出の若者が含まれている。(Photograph by Aaron Huey, National Geographic)