第113回 デニッシュはパンじゃなくて“ケーキ”だった?!

デンマークのパン屋。パンをきっちりと同じ形には焼かないように、店頭でもラフにパンを積み上げるのがデンマーク流

 大加瀬さんから「デンマークでは勤労世代のほとんどの家庭が共働きなので、平日に子どものために手作り菓子はなかなか作れないようですね」と聞いていたのだが、ローネさんの子どもの頃は、まだそれほど共働きが進んでいなかったそうで、ドルゥムケーイはお母さんがよく作ってくれたおやつなのだという。「夢みたいに美味しいんですよ」と幸せそうな声が伝わってくる。

 「共働きで忙しいため、今のデンマークでは、平日の夕食にゆっくりデザートまで食べることはあまりないんです」と大加瀬さんはいう。「その分、週末は友だちや家族と集まって、前菜からメイン、デザートまでの食事をゆっくり楽しむんですよ」。そうした週末の朝食には、平日には食べないヴィナボーが登場することもあるという。

 普段の朝には登場しない――。だからこそ、そんな週末の甘くて素朴なパン菓子には、ゆったりとした幸せの香りがつまっているような気がしました。

Café Daisy(カフェ・デイジー)
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メレンダ千春

海外に行けば、どこを見ずとも行くのはスーパーのおやつ売り場という、激甘から激辛まで味の守備範囲は360度のライター。最初の異国のお菓子との出会いは、アメリカに住む遠い親戚のおじさんが日本を訪れる度にお土産にくれた、キラキラ光る水色の紙でキャンディーのように包装されたチョコレート。ミルクの味が濃くて、おいしかったな~。インパクトのあるおやつを求めて、日々邁進中。