第113回 デニッシュはパンじゃなくて“ケーキ”だった?!

 今年は、「レリゴー」という歌声が日本を席巻した。そう、ご存じディズニーアニメ『アナと雪の女王』の主題歌「Let It Go」のサビだ。『アナ雪』のストーリーは、デンマーク(デンマーク王国)の作家アンデルセンの童話「雪の女王」に着想を得ている。デンマークといえば、われわれ、おやつ探検隊未踏の地。しかも、英レストラン専門誌が発表する「世界のベストレストラン50」で、2010年以降4度にわたり、首都コペンハーゲンの店「ノーマ」が世界一に選ばれるなど、近年は美食の国として注目されている。これは、なにやらおもしろい食文化がひそんでいる予感。

 そこで、今回探検隊が向かったのは、デンマーク料理のケータリングを手がける「カフェ・デイジー」の辻村直子さんのお宅。コペンハーゲンにあるミシュラン二つ星の最先端レストラン「ゲラニウム」や現地のベーカリーで修業した経験を持つ女性だ。

 あらかじめ、辻村さんに「デンマークでポピュラーなお菓子を作っていただけますか?」とお願いしていた探検隊。どんなお菓子が登場するかと、わくわくしながら招き入れられダイニングへと向かうと、そこに置かれていたのは長さが20センチほどもある大ぶりの甘いデニッシュだった。デニッシュはデンマークでは「ヴィナボー」と呼ばれる。ヴィナボーとは、ウィーン風パンの意味。デンマークのパンなのに「ウィーン風」というわけは、19世紀半ば、バターをたっぷり使ったこのタイプのパンを最初に焼いたのがウィーンから来た職人だったからだとか。

 とても美味しそうだけれど、「パンが代表的なお菓子なんですか?」と疑問顔を向けると辻村さん、「そうです。デンマークでは、これはケーキと同じような感覚で食べるんですよ」と驚きの一言。

デンマークでポピュラーだというヴィナボーのひとつ。ヴィナボーはナッツ類がトッピングされているものが多いそう。大ぶりのものは切って食べるのだという