――最近は世の中が複雑になりすぎたせいか、「わかりやすさ」とか「相手に興味をもってもらえる伝え方」が、あらゆる分野で重視されてきているように思います。鈴木さんは「わかりやすく、おもしろく伝える」ということを、どのようにとらえていますか。

 テレビで科学系のドキュメンタリー番組を見ますが、難しすぎてついていけないと思うことが僕もよくあります。

 専門的で複雑なことや、多岐にわたることがらを「わかりやすく伝える」には、再構成や編集といったスキルが必要になるのでしょうね。

 ひとつには、入口をどうつくるかがあると思います。今回、僕がトイレ展のプロローグとエピローグを頼まれたのは、僕が高名な舞台演出家なんかではなく、テレビのバラエティー番組を手掛けている放送作家だからですよね。誰にでも親しみが持てて、おもしろくて、ちょっとワクワクする、そういう入口づくりのスキルが求められているわけです。

 とくに、親しみやすさとワクワク感は、大事ですね。

――ワクワク感というと?

 僕はクイズ番組の構成もやっているのですが、今のクイズ番組の問題はすごく難しいんですよ。この10年来の傾向ですけれど。

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