第2回 まるで宇宙生物! イカを解剖してみよう
では、そろそろスルメイカをじっくり見てみましょう。
まずは写真のように置いてみます。生き物のスケッチは、ふつう頭部を胴体の上にして描くので、それに準じて写真もアタマを胴体(筒のようになった部分)の上にしてみました。
目につくのは眼と足(ゲソ)、胴体といったところでしょうか。なんの変哲もないイカですが、これをヒトに置き換えてみるとその不思議さがわかってきます。
そこでまずはヒトの図を描いてみます。アタマ・腕・胴体・足がこんな風に付いていますね。
では、この絵をイカのルールに合わせてみます。すると・・・。
これはヘンですね。アタマの上に足と腕があり、下に胴体がある。頭足類とはよくいったものです。実習時にこれを描くと、一種異様な盛り上がりを見せます。私の絵が下手だからかもしれませんが(笑)。
じつは私たちヒトの形も多くの生物のうちの1つでしかなく、生物にはさまざまな形がある。そんなことに気づいてもらえればと思っています。