写真:MARK THIESSEN,NGM STAFF

 毎週土曜の朝、米国テキサス州ヒューストンの郊外にあるゲートウェイ・バプテスト教会の外では、無料で配られる食品をもらおうと、車が列をつくる。写真家のキトラ・カハナはそうした車を1台ずつ回って、普段の生活を撮影させてくれる家族を探した。

 特集「米国に広がる新たな飢餓」の撮影は、3人の写真家が担当している。ヒューストンではカハナが、ニューヨークではステファニー・シンクレアが、アイオワ州ではエイミー・トンシングが、それぞれ独自の視点で取材した。食べ物に困っている家族の生活に入り込むには、特別な心遣いが必要だ。「彼女たち3人はどうすれば家に入れてもらえるか、入ったときにどんな話をすべきかを心得ていなければなりません」と、英語版の写真編集者スーザン・ウェルチマンは話す。

 カハナは6歳のビビアン・ラトソンとその両親に出会い、夕食に招かれた。そのとき食卓に並んだのは、肉とホイップクリームのサンドイッチと、アメリカンドッグだった。

――ダニエル・ストーン