ドキドキの暗室

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 シャッターができたらいよいよ撮影準備です。印画紙が感光しないように暗室での作業になります。ただ暗室といっても赤色ランプはつける(印画紙は赤色に感光しないのです)ので、目が慣れると意外に明るいものです。

 つくったカメラからトレーシングペーパーや黒い巻き紙は取り外し、缶のフタに乳剤面を上にした印画紙を黒のビニルテープなどではり付けます(両面テープは反転のときに邪魔になるかもしれません)。しっかりフタを閉め、黒いビニルテープでフタが外れないようにとめます。そしてシャッターを閉めます。これで撮影準備が整いました。

撮影してみよう

 もう明るい所に出ても大丈夫ですが、普通のカメラのように手に持って撮るわけにはいきません。印画紙のISO感度は6くらいと低いのです(ふつうデジカメなどで撮影する場合の感度は100~400くらいです)。そこで机に置いて、写真を撮ります。

 もちろん露出計もついていないので、いろいろな露出時間で撮影しなければいけません。晴れなら短く、雨なら長くするのですが、カメラの大きさや穴の大きさにも左右されます。ちなみにここで重要な数値は、穴の直径と穴から印画紙までの距離です。穴から印画紙までの距離÷穴の直径をF値といい、例えば穴から印画紙までの距離が120mm、穴径が1mmでF値は120となります(ここでは穴をレンズに見立てましたが、F値はふつうカメラのレンズの明るさ(レンズの焦点距離÷レンズ直径)を示します)。

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