第3回 野心家だった父のコンプレックス

――6月28日から公開された映画『ビヨンド・ザ・エッジ~歴史を変えたエベレスト初登頂』は、エベレスト初登頂60周年を記念して制作されたドキュメンタリードラマ。ピーターさんの父親であるエドモンド・ヒラリーがエベレストに挑戦したときの様子が描かれています。ご覧になっていかがでしたか。

 非常によくできた映画ですね。

 何よりも、父の業績についてエベレスト初登頂にしぼったところがよかったと思います。遠征に行きつくまでの過程を描いたり、初登頂の歴史的な価値などを云々するのではなく、純粋に男たちがエベレストの山頂を目指して登っていくその行程を軸に、物語が組み上げられています。そのせいで、すごくリアリティのある映画になったと思います。

――ピーターさんもナレーションで出演し、父エドモンドさんについて語っています。息子ならではの父親観が描き出されていて、そこにもリアリティを感じました。

 監督のリアン・プーリーさん、彼女はとても質問のうまい人なんですよ。映画のナレーションに生かせるように、答えを引き出してくれる。ですから、すごくやりやすかったですね。

『ビヨンド・ザ・エッジ 歴史を変えたエベレスト初登頂』(C)2013 GFC(EVEREST)LTD.ALL RIGHTS RESERVED (写真クリックで拡大)