第2回 教えられたのは自然とのつながりの大切さ

――ピーターさんが生まれたのは、エドモンドさんがエベレスト初登頂を果たした翌年の1954年ですね。もの心ついたころには、父親は世界的な有名人だったわけですが、偉大な父を持った息子の感想は?

 子どものころは、びっくりさせられることが多かったですよ。

 たとえば、空港に行くと父のまわりに黒山の人だかりができて「サインをください」「写真を撮らせてください」とせがまれる。そんな場面はしょっちゅうでした。しかし、まあ、それが生活の一部で、私にとっても日常でした。

 偉業を成し遂げた父に対する周囲の反応はポジティブなものだったし、私の受け止め方もそうでしたから、そのことで悪影響を受けるということはなかったですね。

 父親が偉大だと、あえて違う道を歩く人もいると思いますが、私の場合それはなかった。むしろ、父に憧れました。

――その憧れはどのようなものだったのですか。

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