第77回 我が家にアリの軍隊が襲来した

【動画】最初の襲来の4日後、グンタイアリは家のスグ横を通り過ぎていく。家の中に入ってこなかったのでよかった(冷や汗)。軒先から滴り落ちる雨水に反応する兵隊アリとバックのマイコドリの声もお楽しみください♪(3:08)



 天井から、壁からオオアリたちがポツポツポツと降ってくる。
 ガサガサガサとワトソンキノボリネズミたちが屋根裏で動き回っている。

 午後1時30分ごろに襲来したグンタイアリは、時間がたつにつれて徐々に列を作り始め、夕方には1本の列をなし、ほとんどが外へ向かっていくようになった。

 足の踏み場もできたので、料理を始めることにした。包丁とまな板の振動のせいか、キャベツを切っているすぐそばをグンタイアリがまた徘徊し始めた。スリル満点の調理時間となった。

 ここコスタリカの自然が残る町や村では、グンタイアリの襲来は、歓迎されるそうだ。なぜなら、家の中にいる隠れたゴキブリやほかの昆虫を退治してくれるから。刺されると痛いので、その場から数時間退いてグンタイアリが通り過ぎ、いなくなるのを待てばよいだけなのだという。

 翌朝には、夜中まで台所で狩りをしていたグンタイアリも、すっかりすっきりいなくなっていた。同時にオオアリたちの数もずいぶん(おそらく1/100ほどに)減ったので、少し寂しくなった。

 僕のベッドの掛布団の下、足の方に30匹ほどのオオアリたちがサナギをくわえて、休んでいたのを見て微笑ましくなった。

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パルビスピナム バーチェルグンタイアリ(ハチ目:アリ科:グンタイアリ亜科)の兵隊
A soldier army ant, Eciton burchellii parvispinum
家の横を通る行列を見守る兵隊(左)。カメラに気づいたのか、大きなアゴを広げてこちらを威嚇しているところ(右)。
体長:12 mm 撮影地:モンテベルデ、コスタリカ(写真クリックで拡大)

【動画】歩いていると振動に反応し、靴を上ってくるグンタイアリ。ズボンの中に入られると、すぐさま咬みついてお尻の針を刺すので、早いうちに足をバタバタさせて落とす。(0:19)