西はりま天文台の鳴沢先生による「正しい宇宙人の探し方」後編は、地球外知的生命探査SETIの現在とこれからです。宇宙人が送る信号は電波と決まったわけではありません。より多くのデータをのせられる光でメッセージを発信しているかもしれないのです(編集部)

SETI研究所のATA(アレン・テレスコープ・アレイ)(提供:Seth Shostak)
アルゼンチン電波天文台の30m電波望遠鏡(アルゼンチン電波天文台HPより)

 前回、宇宙人からの電波を見つけようという話をしました。

 オズマ計画から50年以上。この間に100以上のSETIプロジェクトが先進国を中心に行われました。写真はこのプロジェクトに携わってきたアンテナの一部です。

 ところが実は、電波以外の電磁波でもSETIが行われています。ガンマ線、X線、紫外線、我々が目で見ることのできる可視光線、赤外線、電波、これらすべての電磁波のSETIがあります。ただしX線はアイデアだけで、実際に観測された例は聞いたことがありません。

 やはりよく行われているのが電波をキャッチしようという「電波SETI」で、全体の8割を占めています。
 次によく行われるのが、可視光線をキャッチしようというSETIです。光学的地球外生命探査、英語でOptical SETIですからOSETIと呼んでいます。10年ほど前、私がこのオセチを初めて知ったときに、インターネットで「OSETI」と検索してみたら、ヒットするのは全部おせち料理のページばっかりでした。今でもそうですけどね。

 OSETIは、地球外知的生命が出すレーザー光線を見つけようという取り組みです。電磁波を使った通信は、波長が短ければ短いほど単位時間あたりに載せられる情報量が多くなりますので、高度な文明は光通信、レーザー通信をしている可能性があります。
 さきほども言いましたが、向こうの方々は我々よりも文明が高いですから、もう電波なんて時代遅れと言っているかもしれません。

西はりま天文台の2mなゆた望遠鏡。OSETI観測にも使われた。(提供:鳴沢真也)(写真クリックで拡大)

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