世界最強のレーダー「アレシボ惑星間レーダー」(アレシボ天文台HPより)(写真クリックで拡大)

電波はどれほど遠くまで届く?

 では地球人が出す電波は、どのくらい遠くまで飛ぶのか。宇宙人がもしそうした電波を出したら、地球ではキャッチできるものなのでしょうか。

 まず、テレビの電波。これは電離層を超えて宇宙へ広がっています。テレビ放送は80年前からやっていますから、少し出力が弱いのですが、それでも超高感度のアンテナが向こうにあったら、80光年先でも受信できます。向こうでも朝ドラの『あまちゃん』を見て「じぇじぇじぇ」とか言っているかもしれませんね。

 航空機のレーダーや軍事用のレーダーではどうでしょう。これは、もし向こう側に、地球にあるような電波望遠鏡があったとしたら、300光年くらい先でもキャッチできます。

 さらに、現在、地球人が出している最強の出力の電波がこれです。アメリカにあるアレシボ惑星間レーダーです。小惑星や惑星の形状をとらえるために出しているレーダーです。直径が何と300メートルもあるのですが、このレーダーから100万ワット、1メガワットの電波が飛んでいきます。
 もし1000光年彼方にこの最強のレーダーがあって、最強の電波を出力したとしたら、現在地球上にある最も感度の高い電波望遠鏡の1つ、例えばアメリカのGBT(グリーンバンク望遠鏡)なら受信できる。そういうことが、計算でわかってきました。2013年にアストロフィジカルジャーナル(APJ)という天文学の学術雑誌に発表されました。

 宇宙人が発する電波をキャッチするというのは、何もSFとか、絵空事ではなくて、こういう根拠のある計算に基づいていることを知っておいてください。
 そういうわけで、正しい宇宙人の探し方は「向こうの方々が出してる電波をキャッチすること」となるわけです。

周波数は1ギガ~10ギガ

 ここからが、さきほど紹介したコッコーニとモリソンが考察したことです。電波ならどの周波数でもいいかというと、そうではありません。余計な電波、つまり雑音が少ない周波数を選ぶ必要があります。

世界最高感度の電波望遠鏡の一つ「GBT」(アメリカ国立電波天文台HPより)(写真クリックで拡大)

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