第9回 鳴沢真也 正しい宇宙人の探し方~SETIの話(前編)

宇宙の彼方に、我々より知的な生命がいたとしたら、何かこちらに信号を送っているのではないか。そんな地球外知的生命探査=SETIに10年にわたって携わっている鳴沢真也先生に、「正しい宇宙人の探し方」をうかがいましょう(編集部)

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 西はりま天文台の鳴沢です。私はこれまで10年ほど携わっているSETI(セチ)のお話をします。
 SETIというのは、Search for Extra-Terrestrial Intelligenceのことで、訳すと「地球外知的生命探査」となります。

 前回のお話にありましたが、今、太陽系の外にどんどん惑星が見つかってきています。地球にそっくりの惑星も、これから次々と発見されるに違いありません。そうなると、そこに人間のような生物がいて、文明があるかもしれない。それをどうやって見つけたらいいか。私がするのは、そういうお話です。

 まず、よく聞かれることですが、SETIで探す宇宙人、地球外知的生命とはどんなものか、文明のレベルはどれほどか、ということです。
 それは一言でいうと、「恒星間に何らかの電磁波を出すレベル」です。これは宇宙人探しの方法と大きく関係しています。これからお話します。

 前提として知っておいていただきたいのは、このSETIの定義によると、我々人類は今から100年ぐらい前までは、知的生命ではなかったということです。
 人類は、地球上に出現してからたかだか500万年の新参者です。宇宙はもっとずっと前からあって、天の川銀河ができて100億年です。ですから、もしコンタクトに成功するとしたら、向こうの文明は我々よりも高い文明になっているということが前提としてあります。
 あくまで我々は、たった500万年前に出てきたばかりの新参者なのです。

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