――林さんは、大学生時代に西アフリカの国、ガンビアの新聞社で仕事をしたことがあるそうですね。それがフォトジャーナリストを志したきっかけですか。

 今となって振り返ればの話ですが、ガンビアの新聞社で働いた経験が大きいと思います。

 フォトジャーナリストがどのような職業で、どうすればなれるのかも、当時はまったく知りませんでしたけれど。

――なぜガンビアの新聞社に?

 私は米国ペンシルベニア州の大学に留学していて、ガンビアへは研修で行きました。2006年、大学3年の夏休みです。

 研修は2週間でしたが、私だけ帰国を2カ月遅らせて、ガンビアに居残ったんです。とくに目的があったわけではないのですが、せっかくの機会だから、この国の姿を現地で暮らしながらじっくりと見てみたいという単純な理由からです。

 新聞社には飛び込みで「働かせてください」とお願いしたのですが、それもこの国をよく知るには、情報の集まる新聞社にいるのが手っ取り早いだろうと思ったからです。

キルギスの誘拐結婚

若い男が女性を連れ去り、男の親族が総出で説得して結婚させる「誘拐結婚」。中央アジアのキルギスで行われている衝撃の「慣習」を、世界規模の報道写真祭で最高賞を受賞した写真や追加取材の写真、計76点でつづる。フォトジャーナリスト林典子、待望の初写真集!「単なる告発やニュースに終わらないドキュメンタリー」として、より多面的に深く、誘拐結婚の実態を伝えています。林さんが写真に写し出した、キルギスの女性たちの悲しみ、強さ、美しさを、ぜひご自身の目で確かめてください。

出版社: 日経ナショナル ジオグラフィック社
発売日: 2014/6/16

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