――最初はともかく、ガンビア再訪はあの国の何かに惹かれるものがあったからですか。

 国よりも、The Pointの記者たちですね、惹かれたのは。

ガンビア共和国の地元新聞社「The Point」紙の印刷室で一晩中かけて翌日の新聞をプリントする作業員たち(撮影:林典子)

 ガンビアは独裁政権下にあって、報道規制がとても厳しい国でした。政府の意向に反する記事を書いたジャーナリストは、投獄や国外追放されるなどの弾圧を受けていました。政府につぶされた新聞社もあります。

 記者の給料も安くて、月6000円~7000円くらい。記者に対する評価も低く、ガンビアの人は「記者はうそつきだ。信用できない」と言っていました。しかし、そんな状況でも、The Pointの記者たちは報道することの意義を信じていました。書きたいことが自由に書けない、書いても取りあってくれる人が少ないなかで、あれだけの熱意を持てるのは、仕事に誇りを感じていなければできないことだと思いました。

――とくに影響を受けた記者はいますか。

 ハビブとジャスティスです。

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