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――どのような動きですか。

 キルギスに若い人たちが発行する雑誌があります。私が日本から来て、誘拐結婚の取材をしていると現地のメディアで報道されたこともあって、彼らからインタビューを受けました。編集者は10代後半から20代。読者も若い人が多い雑誌です。

 誘拐された女性は、夢も未来も奪われる。家庭内暴力に苦しめられたり、自殺した女性もいる。女性ばかりの問題ではない。誘拐した男性も罪に問われれば、自分自身の将来がなくなる可能性も大きい。そんな話をしました。

 実は今、彼らからのオファーで再びインタビューを受けているところです。メールのやりとりで進めているのですが、そういう彼らに期待を感じさせられます。

――次は、何をきっかけにフォトジャーナリストを志したのかをお尋ねします。

(つづく)

林典子(はやし のりこ)

1983年生まれ。大学在学中に、西アフリカ・ガンビアの地元新聞社、ザ・ポイント紙で写真を撮りはじめる。「ニュースにならない人々の物語」を国内外で取材。ナショナル ジオグラフィック日本版で、2012年9月号「失われたロマの町」、2013年7月号「キルギス 誘拐婚の現実」を発表。キルギスの誘拐結婚の写真は世界的に広く注目され、フランスの報道写真祭の特集部門で最高賞、全米報道写真家協会フォトジャーナリズム大賞の現代社会問題組写真部門で1位を受賞。その他、米ワシントン・ポスト紙、独デア・シュピーゲル誌、仏ル・モンド紙、デイズ・ジャパン誌、米ニューズウィーク、マリ・クレール誌(英国版、ロシア版)など、数々のメディアで作品を発表。著書に「フォト・ドキュメンタリー 人間の尊厳 ―― いま、この世界の片隅で」(岩波新書)。


高橋盛男(たかはし もりお)

1957年、新潟県生まれ。フリーランスライター。自動車専門誌の編集を手がけたのちフリーライターに。JR東日本新幹線車内誌「トランヴェール」、プレジデント社「プレジデント」「プレジデントファミリー」などに執筆。

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