アスパラガスは19世紀のバイアグラだった

ポンパドール夫人のレシピ

 ではこの料理、アスパラガス・ア・ラ・ポンパドールの作り方を紹介しよう。

 太くて新鮮な極上のオランダ産アスパラガス(穂先が紫色のホワイトアスパラガス)を用意する。根元の堅い部分は取り除き、沸騰した湯に入れて茹で上げる。一番美味しい穂先だけを小指の長さほどに斜めにカットし、残りの茎は捨てる。茹でた穂先は温かい布巾に包んでおく。こうすることで余分な水分を切ると同時に、ソースを準備する間、アスパラガスを保温しておける。

 ソースにはフランスのバンブレ産またはプレバレ産の最高級バターを使用。中瓶1本分のバターを銀の皿に入れ、塩少々、ナツメグの粉末ひとつまみ、小麦粉大さじ山盛り1杯を加えて練り合わせる。マスカットで作った酸味のあるジュース大さじ4杯と新鮮な卵黄2個をときほぐして、バターに加える。

 これを湯煎にかけてよくかき混ぜる。煮詰まってソースが濃くなり過ぎないように気をつけること。アスパラガスにソースを合わせ、冷めないように蓋付きのキャセロールに盛りつけ、テーブルに運ぶ。最後の1本まで、うるわしき最高の美食を堪能しよう。

(文=Rebecca Rupp / 訳=小野智子)