「毎日食べるよ」「ブラジルの代表的な料理だね」「牛肉のトマト煮込みが好物だけど、そのときも欠かせないよ」

 異口同音に出てきたひとつの料理。褐色の肌に黄色いシャツが似合う、陽気なブラジル人男性のオリベラ・ジューシェリノさんにいたっては、「コレがないと生きていけない!」と言うほどだ。しかし、このイベントでは食べられないらしい。そこで、どこで食べられるか聞いたところ、「スーパータカラならあるよ」と教えてくれたので、行ってみることにした。

 ひときわ賑わう大きな店。看板にはブラジルの国旗が大きく掲げられ、「SUPER MERCADO TAKARA(スーパータカラ)」とある。在日ブラジル人が食材や日用品を買うためのスーパーマーケットだ。その料理は、店内に併設するブラジル料理レストラン「ロデイオグリル」で食べられるらしい。

 店内に入ると、もはやそこはブラジルだった。目の前にブラジルの国民的な炭酸飲料「ガラナ」が山積みにされ、さまざまな種類の乾燥豆や渦巻き状の生ソーセージなど、日本のスーパーでは見かけない商品が並ぶ。店員も買い物客も、私のような観光客をのぞけば日本人とおぼしき人はわずか。なんだか不思議な光景だ。

 店内を楽しみながら、お目当ての「ロデイオグリル」へ。対応してくれたのはオーナーのマルコ・アントニオ・宮崎さん。父親が日系1世、母親が日系2世の日系ブラジル人だ。マルコさんにその料理について尋ねる。

ブラジルを中心とした外国の食料品や日用品が購入できるスーパータカラ。大泉町のほか、群馬県伊勢崎市、茨城県常総市にも店舗がある
店内では牛や豚の肉や内臓などさまざまな部位が売られている。肉は注文に応じてその場で切ってくれることも。右の渦巻き状のソーセージは、「リングイッサ」というブラジルの生ソーセージ

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