第8回 田村元秀 太陽系外惑星と宇宙における生命(後編)

 実は、生命が存在しうるかどうかは、真ん中にある恒星の性質でほとんど決まってしまいます。

 例えば、恒星が太陽に似た星だと、太陽と地球くらい離れたところにある惑星なら水が存在できるんですね。恒星がより重い星だと、惑星に水が存在しうるのはもっと外側になりますし、軽い星だと内側になる。こんなふうに惑星に水が存在するかどうかで、面白い惑星を見つけてやろうという研究を行っています。

面白いハビタブルな惑星

ケプラー衛星が見つけた太陽系外惑星の候補(提供:NASA/Kepler mission)(画像クリックで拡大)

 これは、さきほど紹介したケプラー衛星の観測データです。残念ながらほとんどは温度が高い惑星なんですが、なかにはちょうど惑星の上で水が存在してもいい、ハビタブルな領域にある惑星もあります。数えると60個くらい。少ないんじゃないかと思われるかもしれませんが、この数は今どんどん増えています。

 その中から1つ、面白い惑星を紹介しましょう。
 ケプラー47という双子の太陽を持った惑星系があって、その周りに2つの惑星があることがわかりました。さらにこの2つの惑星のうちの1つは、ハビタブルゾーンにあることが示唆されました。

 映画『スター・ウォーズ』が好きな方も多いと思いますが、その舞台の一つとして「タトゥーイン」という惑星が登場します。この惑星は双子の太陽(恒星)の周りを巡る惑星で、生命が存在する。ケプラー47の衛星はまさにそういう種類の惑星。想像の世界だった星が、現実に見つかってきたということになるわけです。