- JUNE 2014 -

ナショナル ジオグラフィック協会 写真資料室から

上手に描けたかな?

 ここは京都の二条城。東大手門前のお堀端で、近くの小学校からやって来た子どもたちが地べたに座って写生に励んでいる。本誌所属の写真家として活躍したJ・ベイラー・ロバーツが撮影した一枚で、占領下の日本の実情を伝えた1950年5月号の特集記事に掲載された。


 吊りスカートやワンピースなど、子どもたちの色とりどりの服装にも、平和な暮らしが戻ってきた喜びが漂っている。写真には、「この城には外敵の侵入を知らせる工夫として設けられた“ナイチンゲールの床”がある」という説明が添えられた。今も多くの修学旅行生や観光客が、世界遺産となった二条城を訪れ、二の丸御殿の有名な「うぐいす張りの廊下」をキュッキュと鳴らしている。

写真=J. BAYLOR ROBERTS/NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE