「あの行列は何だろう!?」

 3月上旬、千葉の幕張メッセで開催された「FOODEX JAPAN」を訪れたときのことだ。フーデックスは毎年、世界80の国と地域から約2800の食品・飲料メーカーなどが出展する、アジア最大級の食品・飲料展示会。つまり、メーカーとバイヤーの商談が主な目的なのだが、世界各国の食が集まると聞いて、編集Tさんと取材にやってきたのである。

 Tさんが指さす方を見ると、ベルギー王国の出展ゾーンの一角で人びとが列を成している。並んでいる人に尋ねたところ、「揚げたてのポテトが試食できる」とのこと。「それほど珍しくはないな……」と思ったが、「私、無類のポテト好きなんですよ!」と目を輝かせるTさんに連れられて最後尾に並んだ。

 しばらくして順番がまわってきた。何種類かあるが、どれも一口サイズで丸っこい。いち早く口の中に入れたTさんが、「うまい!」と感嘆の声をあげたので、慌てて口の中へと放り込む。まわりは熱々のサクサクだが、中はとてもクリーミー。マッシュポテトを揚げたもののようで、ほんのりと甘く、疲れを癒してくれるようなやさしい味わいに、思わず顔がほころんだ。

 「もう一回、並んできます!」

 言うが早いか、Tさんが並びに行ってしまったので、出展者に話を聞いてみた。出展していたのは海外の食品などを輸入・販売している日本の会社で、主力商品であるベルギーのポテトを紹介しているという。担当の方の話では、ベルギーの人たちは毎日ジャガイモを食べていて、ジャガイモの加工会社も多く、加工商品の生産量は世界一、二を争うそうだ。

フーデックスで食べたマッシュポテトのフライ。この商品をつくっているベルギーのジャガイモ加工会社「ルトサ」では9割がベルギー産のジャガイモを使用。150種類以上の加工品があり、世界110ヵ国に輸出している

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