第6回 山岸明彦 火星での生命探査計画(後編)

 我々が進めている火星生命探査計画は、ロケットが打ち上がれば意外と短い期間で実行できます。
 H2Aという日本の大きなロケットで打ち上げて、1年くらいで火星に着いて、表面に着陸したら探査車で動き回って、地球から「ここを掘れ」と指令を出して、探査車がシャベルで土を採る。そして探査車の中に入れた蛍光顕微鏡で観察して、その画像を地球に送ってもらおうじゃないかというのが作戦です。作戦は完璧です。

開発中の火星探査車Micro6シリーズ(JAXA宇宙研・中央大・明治大共同開発)(写真クリックで拡大)

 実際にいつ実行するかは決まっていません。そもそも実行できるかどうかもわからない。
 でも2020年代くらいを目指したいと考えています。どうもありがとうございました。

山岸明彦

山岸明彦(やまぎし あきひこ)

東京薬科大学分子生命科学科教授。1953年福井県生まれ。1981年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。極限環境の生命や、生命の初期進化について研究している。理学博士。編著書に『アストロバイオロジー: 宇宙に生命の起源を求めて』(化学同人)など。

※ この連載は、2013年12月に相模原市立博物館で開催された講演会『宇宙にいのちを探す』の各講演を再編集したものです。

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