火星の大気の組成は二酸化炭素が95%を占めていますが、そんな環境でも生きられる生き物が地球では見つかっています。さらに火星では放射線のひとつ、ガンマ線が年間150ミリグレイ降り注ぎます。この量は何となく強そうに感じるんですけれど、それほど大したことはありません。人間はガンになる可能性が高まるから、あまりウロウロしないほうがいいですけれど、微生物は全く問題ありません。○。

 紫外線だけ問題です。直接浴びたら、微生物は数分でやられちゃう。だけど、クマムシの場合と同じで、地中へちょっと潜ればいいんですね。潜ればOKです。

 そういうわけで、ひと言でいうと、地球の生き物を持っていっても火星で生きられる可能性はある、ということになります。

火星に食べものはあるか?

 では、生物が生きるために、あと何が必要でしょうか。

 すぐに思いつくのは水でしょう。食べ物も何か必要でしょうね。酸素も必要かもしれない。けれども、さきほどのアタカマ砂漠の微生物の画像をご覧になったみなさんは、すでに確信をもっていると思います。有機物なんかいらない。

 有機物がなくても、水素があればいい。硫黄があればいい。メタンがあればいい。さらに言うと、酸素だってなくても構いません。硫酸や硫化鉄があれば事足ります。

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