火星は生命が生きられる環境か?

火星における生命の生存可能性(提供:山岸明彦)(画像クリックで拡大)

 これが「火星での生命の生存可能性」の表です。この表、実は長沼先生がつくられたんですよね、忘れちゃったかもしれないけれど。最新の情報を追加して、アップデートしてあります。

 まず火星の重力。地球の38%です。私たちが行けば体重が軽くなるから、とてもいい場所ですね。だけど微生物にとっては、重力があってもなくてもどうでもいいんです。本当は少しないと困るんですけど、いずれにせよ38%なら十分生存可能という趣旨の○(マル)です。

 次に温度。火星はちょっと寒いです。平均でマイナス50℃なんですが、微生物なら凍結しても死なないものがいます。暖かいときにはプラス20℃ぐらいまで上昇して増殖を始めるので、これも全く問題ありません。○です。

 それから大気圧。火星の大気圧はとても低くて、地球の0.75%しかない。これまではこの環境で微生物が生きられるかどうかはわからなかったのですが、先日の学会で、この大気圧で増殖できる生き物が地球上にいることがわかりました。それで急きょ、○にしました。

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