アタカマ砂漠(撮影:玉川大学 吉村義隆)(写真クリックで拡大)

 これは南米チリのアタカマ砂漠です。
 火星で使う装置をテストしたりする、火星にそっくりな場所です。見た目だけではなくて、気温が低く、年間の降水量が数ミリあるいはゼロというところも、雨の降らない火星に似ています。

 火星と同じで、アタカマ砂漠にもやっぱり生命はいそうにないのですけれど、研究仲間の1人がここから土をとってきて顕微鏡で探すと、いたんですね。

アタカマ砂漠土壌中の微生物の顕微鏡写真(撮影:玉川大学 吉村義隆)(写真クリックで拡大)

 画像のなかにポチッ、ポチッとある粒々。これ、実は生き物です。クマムシのようには歩かないですけれど、微生物なんです。微生物があると緑色に光る薬をかけることで、見つけることができました。そうじゃないと、ゴミだか何だか全然わからないですからね。

 こんなに寒くて乾いた砂漠にも生物がいることがわかった。それなら火星の環境で微生物が生きられるかということについて、もう少し真面目に考えてみようということになりました。

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