第88話 ちょっと不出来な凸凹じゃがいもコンビ

 優秀なトーニャのリーダー犬たちに比べると、私のチームのリーダー犬たちは、まるでお笑いマンガのひょうきん者だ。

 体のデカイ黒熊ルーディーは、素直でまっしぐらな性格だけれど、鈍感なところがあって、勢いのつき過ぎた橇のスピードを落とすためにブレーキをかけているのに、

「あれ? 重くなったぞ。ならば、もっと頑張るか!」

 と、前のめりになって、さらに踏ん張ったりしている。

 なまじ体がデカく、力があるものだから、周りにいる犬たちまでも引っぱられて、あれれ? の状態になるのだ。

 そんな鈍感黒熊ルーディーの横を走る相方のジャパニーズ・シゲオは体が柴犬ほどに小さい。

 だから歩幅が短く、その分、足を素早く繰り出さなければルーディーについていけないのだ。

 鈍感ルーディーは、シゲオのペースに合わせるような気の利く犬ではないし、シゲオのほうも、わりと素直な性格なので、「お前、早過ぎるよ! ガウ!」と、文句を言うこともない。

 そんな2匹を後ろから見ていると、なんだかブルドーザーと3輪車の併走のようなもので、なんだか可笑しかった。

 本当に、このコンビは合っているのだろうか?

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