第3回 人物撮影の3ポイント

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 しかし、信頼性の高さは求めます。というのも、現場で撮影するときに、いちいち機材の信頼性に気をとられていては、被写体に集中できなくなるからです。

 たとえば、私はメモリーカードメーカー、サンディスクのエクストリームチームの一員ですが、信頼性が高く高品質のデータ記憶装置を持っているというのは、現場で仕事するうえで安心感につながります。機材を気にしないで済むことがベストなんです。

――最後に今、関心を持っていること、これから取り組みたいことを教えてください。

 いろいろなプロジェクトに取り組んでいますが、ひとつ挙げると、世界の仏教文化を追う取り組みを今、続けています。

 中国、日本、インド、ヨーロッパ、ビルマ、チベット、ミャンマーなど、アジアを中心として世界各国に仏教文化は広まり、しかし、長い年月を経て、それぞれ異なったスタイルを呈しています。それを写真で表現したい。

 非常に息の長いプロジェクトです。仏教文化を通して、私はもっと深くアジアを知ることになるでしょう。

(おわり)

スティーブ・マッカリー(Steve McCurry)

1950年、米国フィラデルフィア生まれ。写真家、サンディスク エクストリームチーム レジェンド。大学卒業後2年間新聞社で働き、フリーランスの写真家として活動をスタート。ソビエト侵攻直前のアフガニスタンの取材では、アフガン紛争をとらえた初めての写真を発表、1980年ロバート・キャパ賞を受賞。1986年よりマグナム・フォトに参画。その後もイラン・イラク戦争、カンボジア、フィリピン、湾岸戦争など世界中の様々な紛争を取材。
マッカリー氏が撮影し、ナショナル ジオグラフィック誌の表紙を飾った「アフガニスタンの少女」(1985年6月号)は史上最も有名な雑誌カバーの1つと称されている。また2002年には、この時のアフガニスタンの少女を探し出し話題に。この再会を契機に、アフガニスタンでの教育支援活動にも携わるようになる。2013年、これまで手がけてきた取材の裏側を綴った写真集『Untold: The Stories Behind the Photographs』を出版。マグナム・フォトによるマッカリー氏の紹介ページ


高橋盛男(たかはし もりお)

1957年、新潟県生まれ。フリーランスライター。自動車専門誌の編集を手がけたのちフリーライターに。JR東日本新幹線車内誌「トランヴェール」、プレジデント社「プレジデント」「プレジデントファミリー」などに執筆。