第3回 人物撮影の3ポイント

Portrait of a boy from the Suri Tribe, Omo Valley, Ethiopia Photo by Steve McCurry

――でも、たとえば都市部を離れたアジアの奥地に行ったとして、アメリカ人のマッカリーさんがカメラを構えたら、相手は警戒するでしょう。

 場所によっては、アメリカ人を初めて見るという人もいますからね。しかし、カメラを向けて警戒されるのは、どこでも同じですよ。

 相手をリラックスさせるには、まず自分が構えすぎないこと。相手に信頼してもらえるように、自分の心を開放することが大切です。写真家が持つ姿勢、つくり出す雰囲気は被写体に投影されるものです。ある意味では写真家は、被写体に自分の気持ちを重ね合わせているといってもいいでしょう。

 ですから、被写体を尊重すること、そして写真に撮られるのは嫌なことではない、何の危惧もない、むしろ撮られるのは好ましいこと、楽しいことだと相手に思ってもらうことが肝心なのです。相手に嫌だなと思われたら、その時点で失敗です。

――相手と自分の気持ちをシンクロさせる、あるいはどこがシンクロするところなのかを見出すということですか。

 そうです。