第3回 人物撮影の3ポイント
――Webナショジオの読者には、写真を趣味にしている人が多く、なかには写真家を志す若い人もいます。世界的に活躍できる写真家を発掘したいと「日経ナショナル ジオグラフィック写真賞」を設けてもいますが、自然物を撮った写真には優秀な作品が多いのですが、人物写真となると難しいようです。
マッカリーさんが人物を撮るときに、いつも心がけているのはどのようなことですか。
そうですね。3つほどポイントが挙げられるでしょうか。
第1に、雰囲気づくりです。 被写体となる人にリラックスしてもらう。その場を堅苦しい雰囲気にしない。私とカメラを、相手ができるだけ意識しなくてすむような雰囲気をつくることが大切です。
第2に気にかけるのは光です。光線の質を見極めることです。
第3が、一瞬を逃さないこと。その人の人間性が垣間見える一瞬をとらえる。どれも簡単なことではないと思いますが。