第1回 すべてが完璧だったその一瞬

 めったにありません。光線、背景、服装、表情その他、さまざまな要素がこれほど完璧な方向で整合するのは、私の長いキャリアのなかでもごく稀なことです。その場で、よい写真になるという手応えも感じましたが、私にとっては会心の1枚といえます。

――アフガニスタンにとどまらず、アジア各国を題材にした作品が多いマッカリーさん。次は、被写体としてのアジアに、どんな魅力を感じているのかを聞きましょう。

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(つづく)

スティーブ・マッカリー(Steve McCurry)

1950年、米国フィラデルフィア生まれ。写真家、サンディスク エクストリームチーム レジェンド。大学卒業後2年間新聞社で働き、フリーランスの写真家として活動をスタート。ソビエト侵攻直前のアフガニスタンの取材では、アフガン紛争をとらえた初めての写真を発表、1980年ロバート・キャパ賞を受賞。1986年よりマグナム・フォトに参画。その後もイラン・イラク戦争、カンボジア、フィリピン、湾岸戦争など世界中の様々な紛争を取材。
マッカリー氏が撮影し、ナショナル ジオグラフィック誌の表紙を飾った「アフガニスタンの少女」(1985年6月号)は史上最も有名な雑誌カバーの1つと称されている。また2002年には、この時のアフガニスタンの少女を探し出し話題に。この再会を契機に、アフガニスタンでの教育支援活動にも携わるようになる。2013年、これまで手がけてきた取材の裏側を綴った写真集『Untold: The Stories Behind the Photographs』を出版。マグナム・フォトによるマッカリー氏の紹介ページ


高橋盛男(たかはし もりお)

1957年、新潟県生まれ。フリーランスライター。自動車専門誌の編集を手がけたのちフリーライターに。JR東日本新幹線車内誌「トランヴェール」、プレジデント社「プレジデント」「プレジデントファミリー」などに執筆。