第6回 ダークエネルギーは一般相対性理論を書き換えるか

 小松さんが今後の研究の目玉として考えているのが、「暗黒エネルギーの解明」だ。

 この謎だらけのエネルギーは、エネルギーと言われているものの、様々な意味で、よく分からない。

「まず、インフレーションが証明されたとして、それを引き起こしたエネルギーが何かっていう問題が、やっぱり根源にあるわけです。現在の宇宙も加速膨張しているわけですから、宇宙の始まりと現在っていう、ある意味特別な時期にですね、宇宙の加速膨張を引き起こすエネルギーが存在して、その2つが全く関係ないっていうのは、やっぱりちょっと考えがたいんですね」

 宇宙が加速膨張する作用をもたらすものが、暗黒エネルギー。それはインフレーションのような宇宙の起源にかかわる現象、そして、今の宇宙の加速膨張、両方に関わっているであろう、という見立てである。ならば、その正体を問うのが次のステップだ。

「インフレーションもそうですけど、暗黒エネルギーもめちゃくちゃなんですよ。高校の物理で習ったことと全然違うことですから、嘘つきと言われても仕方ない。でも嘘つきじゃなくて、宇宙を見ると、こっちのほうが当たり前の現象なんだということになります。地球にいてリンゴが木から落ちてくるのは、決して普遍的なことじゃないっていうとこまで納得してもらいたいですよね」

 ここで素朴な疑問。

 林檎が落ちてくるのが決して普遍的ではないという。

 でも、地球上では、林檎は木から落ちる。木から落ちなくても、ぽんと放り投げれば必ず落ちてくる。

 なぜなのだろう。

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