第3回 俳優業を封印した理由

大学卒業後はモデルの道へ。ジョルジオ・アルマーニのコレクションなど数々のショーに出演していた(写真提供=照英)

 小学2年生から少年野球チームに入りましたが、監督やコーチから「おまえはいつも、お母さん、お姉ちゃんといって甘えているから、本当の力を発揮できないんだ」といわれ続けました、小学6年まで。

――それはつらいですね。

 でも、ふり返ってみれば、それがあったから今の自分があると思うんです。

 ああ言われ続けたから、「いつまでもそうは言わせない」と、自分を奮起させるようになった。あれがなかったら、自分に甘えてスポーツをやめていたかもしれません。芸能界に入っても、誰も応援してくれない、どうせ売れないと悲観して、自分からつぶれてしまったと思います。

――照英さんは、スポーツ選手からモデル、芸能界と転身してきています。畑違いの世界に臆せず入っていった背景には、そういう少年時代からの精神的な成長があるんですね。

 モデルも芸能界も、それまで自分がいたのとはまったく違う世界。何度悔し涙を流したことか。結婚したばかりのころ、仕事のことでくよくよグチったとき、妻に言われた一言も効きました。

――何を言われたんですか?

「男だろ。歯を食いしばれ!」