第2回 危機一髪!ホッキョクグマとの遭遇

――テレビ番組のロケで行った北極圏で、ホッキョクグマに食べられそうになったという話ですが。

 2011年に放送されたTBSの開局60周年記念番組でした。ホッキョクグマの生態に触れることがロケの目的で、その生息エリアに行ったんです。スバールバル諸島から北上した場所で、北緯80度を超えてました。

 幸運にも会うことはできたんですが。

――どんな状況だったのですか。

TBSの番組で北極圏へ。この時、ホッキョクグマと遭遇、命からがら逃げ切ったという(写真提供=照英)

 僕たちは、ヨットからゴムボートに乗り換えて氷原に上陸して、ホッキョクグマの痕跡を探していました。すると、遠くに動くものが見えたのです。

 「あ、ホッキョクグマだ。いた! 会えた!」と、最初は喜んでいたんですよ。
 ところが、遠くの点のように見えたホッキョクグマ、その点がみるみる大きくなった。ものすごい速さで、こっちに向かってきたんです。「まずい! やばい!」と言い出したころには、おそらく僕らとの距離は10mを切っていたと思います。

 急いでボートに乗り込んだけれど、皆あわてふためいているからエンジンがかからない。ガイドはライフルを持っていましたが、恐怖で銃を構えることさえ忘れている。