毎年3月18日は睡眠の日。これは正しい知識の普及や睡眠健康への意識を高めることを目的に、睡眠健康推進機構が定めたもので、9月3日とあわせて年2回ある。ちなみに、9月3日にした理由は「ぐっすり」の語呂合わせから。3月18日は世界睡眠医療協会が定めた3月第3金曜日の「世界睡眠デー」に合わせている。

 それでは、健康的な睡眠とはどんな睡眠なのだろうか。『8時間睡眠のウソ。』(日経BP社)の著者で、『睡眠薬の適正使用・休薬ガイドライン』(じほう)の編者である国立精神・神経医療研究センターの睡眠のスペシャリスト、三島和夫部長に聞いてみた。

 三島さんによれば、睡眠の2大要素はどれだけ眠るかという「睡眠時間」と、いつ眠るのかという「睡眠のリズム」とのこと。だが、睡眠時間も睡眠リズムも実は人それぞれ。なので、この点に関しては一概には言えないものの、すべての人にあてはまることもある。そのひとつが「メジャースリープ」の維持だ。

「健康な睡眠では、90分おきにレム睡眠が表れます。レム睡眠は主に体を休めるものですが、それ以外のノンレム睡眠では、はじめのほうに特に脳をしっかり休める深い睡眠が出て、後半になるにつれて浅くなります。このような睡眠の一連の構造は『メジャースリープ』と呼ばれています」

 たとえば、メジャースリープが乱れる原因のひとつに長い昼寝がある。夜、普通に眠る人の場合、日中に30分以上眠るとかなりの確率で深い睡眠が表れてしまい、その結果、夜の深い睡眠が激減してメジャースリープが崩れてしまう。するとどうなるか。

『8時間睡眠のウソ。 ――日本人の眠り、8つの新常識』

三島和夫(著)、川端裕人(著)
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