
Photograph by Mark Thiessen and Rebecca Hale
「今、私の作品から内省は減り、社会的な責任が増しています」
2009年にナショナル ジオグラフィック誌のインターンとなったカハナは、過去の作品を長い時間をかけて観察。自身の作品を発表しようと「2カ月半いる間に50案近く提案した企画は、どれも不採用でした」
ナショナル ジオグラフィック誌に初めて掲載されたのは、2011年10月号、10代の脳の特集記事。撮影のために、彼女はカメラといくつかの質問だけを携え、何の先入観も持たずに米国テキサス州の10代の社会に入り込んだ。
「彼らの中にいると、それが私の人生になり、被写体である彼らは私の人生の一部になります。彼らとはいい友達になりました。コツは、頭を真っさらにすることよ」
2011年に、ユダヤ教の指導者ラビである父親が脳卒中で倒れ、四肢麻痺が残った。カハナはその後の1年間を父親の写真を撮って過ごし、写真と文章を使った実験を行った。「それが私の心の声だから」と言う。
2013年にニューヨーク国際写真センターによるインフィニティ賞の新進写真家部門を受賞した。
「この1年は、スポンジのようにあらゆるものを吸収しています。可能な限りを受け入れ、隠されたストーリーを見つけたい。社会的に重要で、広く伝えるべきストーリーを」
※ 写真集「ウーマン・オブ・ビジョン」に収録された作品とインタビューから抜粋しました。