第105回 タマネギの香りが命? タイのプリン菓子

タマネギ風味のタイプリンを探し求めて、いざ池袋

 そこで、本格タイ菓子を販売する東京・池袋の「バーンカノムタイ」に向かった。そう、東京にはなんとタイ菓子の専門店があるのだ。

 オーナーはソンブン・パンカシコさん。15年前より池袋でタイ料理店「ピラブカウ」を経営する一方で、約8年前同店をオープン。現在約80種のタイ菓子を販売している(販売内容は日によって変わる)。「一番、ラインナップが充実している日ですよ」とソンブンさんに教えてもらい訪れた木曜日の午後のショーケースを見ると、ありました! カノムモーゲーンが。

「バーンカノムタイ」のカノムモーゲーン。タイのお菓子としては珍しくオーブンで焼いたお菓子だ。ちなみに1ページ目トップ写真はタイ教育・文化センターのカノムモーゲーン

 タイ教育・文化センターで教わったカノムモーゲーンは前述の材料以外にタロイモを使ったものだったが、お店にあったのは緑豆から作った同様のお菓子。上にはしっかり揚げたホーンデーンがトッピングされている。

ソンブン・パンカシコさん。大学生のときにバンコクのホテルで飲食関係のアルバイトを経験したことから料理人を志したそう。日本に来て約25年になる

 早速、プラスチックのパッケージを開けてみると、まごうことなきタマネギの香りが立ち上る。なるほど。これが本場のカノムモーゲーンなんですね。味わいは、プリンというよりスイートポテトのよう。そして、口いっぱいに広がるのはタマネギの味と香りだ。食べ終わった後にも口にはしっかりとタマネギの味わいが残り、異国のデザートを食べた実感が。不思議な組み合わせだけれど、クセになりそうです。

タイならではの、もち米とマンゴーのコラボ菓子

 ところで、タイ教育・文化センターの石川さんはもう一つ、日本人からすると少し変わったデザートを紹介してくれた。ココナッツミルク味の甘いもち米を熟したマンゴーと一緒に食べる「カオニャオマムアン」(カオニャオはもち米、マムアンはマンゴー)だ。