第105回 タマネギの香りが命? タイのプリン菓子

 「今晩、バンコクに発つの。この時期だけど飛行機は満席なのよ」。よい席が予約できなかったと溜息をつく友人と食事をした。政情の混乱が続くタイ(タイ王国)だが、2月初めに下院の総選挙が終わったばかりのときで「一区切りついたので、ビジネスなどで行かなければいけない人が集中しているのではないかしら」という。

 美食の国タイに行くと聞き、つい「おやつ探検隊魂」がうずく。思い出したのが以前、首都バンコクに住んでいた彼女を訪れた際に薦めてもらった「ローティーサイマイ」(サイマイは絹糸の意味)というお菓子。小麦粉で作った薄いクレープ状の生地で綿飴のような糸状の飴を包んで食べる。屋台で売られているもので、シンプルだけれど口当たりが軽くとても美味しい。タイのお菓子といえば日本のタイ料理店でよく見かける、ココナッツミルクにタピオカやフルーツなどを浮かべたデザート程度しか知らなかっただけに感動したものだ。

 実は以前、ユカリ隊員が休暇でタイを訪れるというので、「ローティーサイマイは是非食べてきて!」と勧めたことがある。ところが、「メレンダ、見つけましたよ!」といってユカリ隊員が見せてくれた写真に写ったものは、自分が食べた白い生地と白い糸飴のお菓子とはまるで違って見えた。

 なんと、きれいな緑色の生地にピンク色の糸飴という、色とりどりのマカロンを思わせる色合いだったのだ。

ユカリ隊員が発見したローティーサイマイ。他の地域にもあるが、バンコクの北にある古都アユタヤの名物菓子。屋台では、左の写真のようにビニール袋に入れ渡してくれる。写真右は、ユカリ隊員がクレープ生地で糸飴をきれいにくるんだところ。現地ではただくるっと筒状に糸飴をくるみ食べることが多いようだ